I. 2025年 IEEE東京支部総会日時:2025年3月27日(木) 14:50~15:25 場所:機械振興会館 6階 66 (東京都港区芝公園3-5-8)
議題:
II.2025年 新Fellow表彰式日時:2025年3月27日(木) 15:35~16:05
場所:機械振興会館 6階 66 (東京都港区芝公園3-5-8)
Ⅲ. 2025年第1回 IEEE東京支部主催講演会日時:2025年3月27日(木) 16:20~17:30 場所:機械振興会館 6階 66 (東京都港区芝公園3-5-8) 講演者:松澤 昭 氏 (株式会社テックイデア代表取締役/東京科学大学名誉教授) (2022年IEEE Donald O. Pederson Award in Solid-State Circuits受賞) 演題:A/D変換器開発の歴史と発展 概要: 過去50年にわたり,電子機器はアナログからデジタルへ進化した。しかしながら,信号は依然アナログなため,アナログ信号からデジタル信号に変換するA/D変換器(ADC)が必要である。ADCはデジタル機器のために必要であるが,アナログ技術に立脚し,高精度であることが求められる。特にデジタルLSIへの混載の必要上CMOSでの実現が求められるが,CMOSは当初使用されたバイポーラよりも精度が劣り,特に面積縮小に伴い精度が劣化する。また消費電力が大きな課題で,特に携帯機器や,超高速変換が求められるデジタル記録・通信においては一層の低消費電力動作が必要となる。このためADCは従来のアナログ回路技術およびデジタル回路技術とは異なる技術発展を遂げた。 本講演においてはHDTV,デジタルハンディーカム,DVDなどのデジタル映像機器用ADCの開発に携わった経験をもとに,これら電子機器の変遷,バイポーラ,Bi-CMOS, CMOSなどのデバイスの変遷に伴うADC技術の歴史と発展について概観する。ADC技術が,連続時間型から離散時間型アナログ回路へ変化し,更に定常電流が流れず,超低エネルギーで動作するダイナミック型アナログ回路へと大きな変遷を遂げたことを示す。また,素子の面積と精度の関係,精度確保のためのチョッパーや補間技術,キャリブレーション技術の開発,DVDの完全ワンチップアナ・デジ混載システムLSIを可能にした超高速ADC低電力技術について述べる。更に超高速デジタル光通信を可能にした100Gs/sインターリーブ逐次比較型ADC を例に取り,CMOSロジック回路のように,定常電流流れず,スケーリング則が適用可能で,微細化により一層の高速化と低電力化が図れるADC技術について述べ,最後にAIや量子コンピュータなどの先端アナログコンピュータ技術にとってのADC技術の重要性を示す。 本年は、東京支部から5名の方々が 新Fellowに昇格されました。
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