「光技術を用いた超低位相雑音マイクロ波〜テラヘルツ波の発生技術」ワークショップ

首記ワークショップをMTT-S Kansai Chapterと共催いたします。お気軽にご参加下さい。

【概要】
光技術を用いると超低位相雑音のマイクロ波発生(例: キャリア周波数12GHz、オフセット周波数10kHzで-170dBc/Hz以下)が可能であることが知られています。本ワークショップでは、このような低雑音のマイクロ波およびテラヘルツ波発生技術のキーデバイスであるフォトダイオードについて、ならびに様々な応用を目指したシステム技術についてご講演を頂きます。

●主催: IEEE PS Kansai Chapter, IEEE MTT-S Kansai Chapter
●日時: 2022年6月25日(土) 13:00~17:00
●場所: オンライン開催 (Zoom ウェビナーを利用)
●参加資格: どなたでも参加できます。
●参加費: 無料です。
●事前申し込み: 文末の案内をご覧下さい。
●プログラム
テーマ:光技術を用いた超低位相雑音マイクロ波〜テラヘルツ波の発生技術
オーガナイザー:戸田 裕之(同志社大学)
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(受賞)日本学士院賞 野田 進 教授

当チャプターの初代Chairを務められた野田 進 教授が、日本学士院賞を授賞されました。
おめでとうございます。

受賞者: 野田 進 氏(京都大学大学院工学研究科教授、京都大学大学院工学研究科附属光・電子理工学教育研究センター長)

研究題目:フォトニック結晶による光制御法の極限的開拓と半導体レーザ高度化への応用

受賞理由:野田 進氏は、屈折率が異なる2種類の素材を光の波長ほどのピッチで整然と並べた「フォトニック結晶」と呼ぶ人工構造の研究を先導し、独自の構造を考案・製作することで、光の波を極限的に制御する道を拓きました。これにより、様々な光学的性質や機能が実現でき、また、半導体レーザの性能や機能が格段に高度化できることを示しました。特に、微細な孔を規則的に設けた厚さ0.5μm以下の極薄膜に、孔のない極微領域を設け、その近傍の孔の配列を工夫することで、光の漏れの極めて少ない、性能指数(Q値)が1千万に及ぶ、極微小共振器として機能することなどを示しました。また、膜面に微細孔を周期的に設けた構造を発光層近傍に埋め込んだ半導体レーザ(=フォトニック結晶レーザ)を発明し、発光層の面積を拡大しても光のモード(姿態)が乱れず安定した状態で発振可能なことを示すとともに、今後のスマート社会(自動運転等)に不可欠なレーザ・レーダなどに適した高出力かつ高品質の光ビームが出射可能なことなどを実証しました。

プレスリリース
https://www.japan-acad.go.jp/japanese/news/2022/031401.html#007