IEEE Kansai Section 第86回 技術講演会
IEEE 関西支部 会員各位
IEEE Kansai Section Members
IEEE 関西支部 LMAG会員各位
IEEE Kansai Section LMAG Members
IEEE Kansai Section
Chair Hironori Yamauchi
山内 寛紀
IEEE Kansai Section LMAG
Chair Masahiro Hashimoto
橋本 正弘
IEEE Kansai Section 第86回 技術講演会のご案内
The 86th IEEE Kansai Section Lecture Meeting
IEEE 関西支部では、会員サービスの一環として、技術講演会を企画・実施しています。
MUレーダーは、中層大気 (Middle Atmosphere) と超高層大気 (Upper Atmosphere) を観測するために作られた大型大気観測レーダーです。1984年に京都大学が三菱電機と共同開発し建設され、現在も稼働し続け、30年以上大規模大気レーダーとして大気科学、レーダー技術の発展に貢献してきました。そこで、第86回は、MUレーダー技術の歴史と発展をテーマに関係3氏をお招きし、下記の通りに開催致します。なお、LMAGでは、MUレーダーの見学会を 6月3日 (水) 午後に別途開催する計画で、その詳細は改めてご案内します。
IEEE 会員以外の方もご参加いただけます。ご周知頂ければ幸いです。
IEEE Kansai Section will have the 86th IEEE Kansai Section Lecture
Meeting as follows.
記
技術講演会概要
講演会テーマ (Title)
MUレーダー技術の歴史と発展
講演者 (Lecturers)
- 白川 功 氏 (兵庫県立大学)
- 津田 敏隆 氏 (京都大学)
- 浜津 享助 氏 (元 三菱電機株式会社)
日時 (Time & Date)
2015年 5月 13日 (水) 13:00-14:30
Wednesday, May 13, 2015, 13:00-14:30
場所 (Place)
京都大学 医学部創立百周年記念施設「芝蘭会館」稲盛ホール
〒606-8315 京都市左京区吉田近衛町
(交通のご案内: http://www.med.kyoto-u.ac.jp/shiran/kotsu/)
主催 (Organizer)
IEEE 関西支部
IEEE 関西支部 LMAG (Life Members Affinity Group)
共催 (Co-Organizer)
京都大学
三菱電機株式会社
言語 (Language)
日本語 (Japanese)
プログラム (Program)
- 13:00-13:05
- 開会の挨拶 程 俊 IEEE 関西支部 Technical Program Committee Chair
- 13:05-13:20
- 講演1 「IEEEマイルストーンの概要」
白川 功 氏 (IEEE Japan Council History Committee Chair, 兵庫県立大学) - 13:20-13:50
- 講演2 「MUレーダー30年の成果の概要」
津田 敏隆 氏 (京都大学 生存圏研究所) - 13:50-14:20
- 講演3 「三菱電機におけるレーダー開発」
浜津 享助 氏 (元 三菱電機株式会社) - 14:20-14:30
- 総合質疑応答,まとめ
講演内容 (Abstract)
白川 功 氏 (IEEE Japan Council History Committee Chair, 兵庫県立大学)
「IEEEマイルストーンの概要」
IEEE は会員総数が全世界で 40万人 (わが国の会員数は 1万4千人) を超える、電気・電子・情報・通信の分野の世界最大の学会である。このたび、京都大学および三菱電機が発明した「MUレーダー」に対して認定された IEEE Milestone 銘板の贈呈記念講演会では、IEEE が進めている Milestones Program の概要について紹介する。
津田 敏隆 氏 (京都大学 生存圏研究所)
「MUレーダー30年の成果の概要」
1984年に滋賀県信楽町に建設された京都大学の
MUレーダーは、アジア域最大級の大気観測用大型レーダーであり、高度
2 kmの対流圏から、高度 400 kmの超高層大気 (熱圏・電離圏)
にいたる大気の運動、大気循環を観測する。MUレーダーの最大の特徴はアクティブフェーズドアレーアンテナシステムを採用したことであり、アンテナ素子毎に取り付けた
475台の小型半導体送受信機を個別制御することにより、1秒間に
2500回という高速でレーダービーム方向を変更可能である。こうした柔軟なシステム設計のため、開発後
30年を経た現在も世界で最も高機能な大型大気レーダーの一つとして活躍を続けている。
講演では、MUレーダー開発の経緯、30年間の成果の概要、その後の発展について紹介する。
浜津 享助 氏 (元 三菱電機株式会社)
「三菱電機におけるレーダー開発」
三菱電機株式会社では、現在 50 MHz帯から 200
THz帯までの様々な気象・大気リモートセンシングのためのレーダーシステムの開発、製作を行っている。
気象レーダー情報利用分野の拡大による新たなニーズと
MUレーダー開発で得た新たな知見が相俟って、それまで未開拓であった周波数領域の様々な用途のレーダーが次々に開発されて、現在のようなラインアップに成長した。MUレーダーの成果は、同周波数帯の赤道大気レーダーや
1.3 GHz帯の小型大気レーダー等に活用されただけでなく、その高度な実時間信号処理技術は、以降の気象レーダー信号処理の高度化にも大きく貢献してきた。
講演では、MUレーダーと各種レーダーの関わり、これらのレーダー開発の経緯とその後の展開について紹介する。
講演者略歴 (Biography)
白川 功 氏 (兵庫県立大学) 工学博士
1963年 大阪大学工学部電子工学科卒業
1987年 大阪大学工学部電子工学科教授
2003年 兵庫県立大学教授、現在に至る
大阪大学において大型計算機センター長、工学部長・研究科長、総長補佐等を歴任し、現在は名誉教授。98年に国立大学初の産学連携ベンチャー「株式会社シンセシス」を設立し、現在は取締役会長。]NPO法人日本データセンター協会理事長。
IEEE Life Fellow, IEEE History Committee Member を歴任し,現在
IEEE Japan Council History Committee Chair。
電子情報通信学会 名誉員、Fellow、業績賞、功績賞を受賞。
津田 敏隆 氏 (京都大学 生存圏研究所) 工学博士
1975年 京都大学工学部電子工学科卒業
1995年 京都大学宙空電波科学研究センター教授
2004年 京都大学生存圏研究所教授、現在に至る
地球電磁気・地球惑星圏学会会長を歴任
現在、京都大学生存圏研究所所長、京都大学副理事
日本学術会議連携会員
日本地球惑星科学連合会長
1985年 地球電磁気・地球惑星圏学会 田中館賞
1994年 日本気象学会・堀内基金奨励賞
2003年 日本気象学会賞
浜津 享助 氏 (元 三菱電機株式会社) 博士 (情報学)
1973年 三重大学工学部電気工学科卒業
1973年 三菱電機株式会社入社
2002年 同社IT宇宙システム推進本部勤務
2009年 三菱電機特機システム (株) 転籍
2015年 退職
一貫して気象観測、大気観測用レーダーシステムの開発に従事。
1997年 新技術財団市村産業賞貢献賞
2006年 大川情報通信基金大川出版賞
参加費
講演会 (Lecture): 無料 (Free)
参加申込み先 (Contact for registration)
IEEE 関西支部テクニカルプログラムコミッティ
(※同志社大学 京田辺キャンパス内)
Tel: (0774) 65 6295
E-mail: ikantpcアットmail.doshisha.ac.jp
(アットを @ に変換し,送信してください。)
参加ご希望の方は 5月 7日 (木)までに,Email
にて以下をお知らせください。
尚、会場準備の都合上、定員 60名として、先着順で定員になり次第、締め切ります。
- ご所属
- お名前 (ふりがな)
- IEEE 会員番号 (会員の場合)
Please register in advance by E-mail with the information of IEEE member ID (if you have), your name, affiliation by May 7, 2015 (Thursday).
本件連絡先 (For further information)
IEEE Kansai Section Technical Program Committee Chair
程 俊 (てい しゅん Jun CHENG)
(同志社大学 理工学部 インテリジェント情報工学科)
jchengアットmail.doshisha.ac.jp
(アットを @ に変換し、送信してください。)
この情報は,IEEE 関西支部ホームページでもご覧になれます。
The information on this lecture is at:
http://www.ieee-jp.org/section/kansai/ をご覧ください。