IEEE Kansai Section 第66回技術講演会
The 66th IEEE Kansai Section Lecture Meeting

IEEE 関西支部会員各位
IEEE Kansai Section Members

IEEE Kansai Section
Chair Shigeru Katagiri
片桐 滋

IEEE Kansai Section第66回技術講演会のご案内
The 66th IEEE Kansai Section Lecture Meeting

IEEE関西支部では,会員サービスの一環として,技術講演会を企画・実施しています。
第66回は,明和政子先生(京都大学大学院教育学研究科)、長井志江先生(大阪大学大学院工学研究科) をお招きし,
下記のとおりに開催致します。

IEEE会員以外の方もご参加いただけます。ご周知頂ければ幸いです。

IEEE Kansai Section will have the 66th IEEE Kansai Section Lecture Meeting as follows.

IEEE関西支部技術講演会

講演会テーマ(Title)

発達科学とロボットを用いた社会学研究

講演者(Lecturer)

明和政子 先生(京都大学大学院教育学研究科)

長井志江 先生(大阪大学大学院工学研究科)

日時(Time & Date)

2011年12月12日(月)13:30~16:20
13:30~16:20 Monday, December 12, 2011

場所(Place)

京都大学医学部 芝蘭会館別館 研修室
〒606-8302 京都市左京区吉田牛の宮町11-1
http://www.med.kyoto-u.ac.jp/siran/bekkan.htm

主催(Organizer)

IEEE関西支部
日本ロボット学会ロボティックサイエンス研究専門委員会

言語(Language)

日本語(Japanese)

プログラム(Program)

講演会: 13:30~16:20

  ・13:30~13:35
      開会の挨拶
  ・講演1
   13:35~14:35
      「自己認識―他者理解の発達的基盤を考える」
        明和政子 先生(京都大学大学院教育学研究科)
   14:35~14:50
    質疑応答
  ・講演2
   15:05~16:05
    「認知機能の獲得における発達的制約の重要性:構成的アプローチからの検証」
        長井志江 先生 (大阪大学大学院工学研究科)
   16:05~16:20
    質疑応答


講演内容(Abstract)

明和政子 先生(京都大学大学院教育学研究科)

「自己認識―他者理解の発達的基盤を考える」 Developmental foundation of self-recognition and understanding of others

ヒトは、他の動物に比べて身体的に未熟な状態で生まれる。しかし、その外見 とは対照的に、新生児はかなり精緻な自己身体表象、外受容的感覚、応答能力 をもっている。こうした能力の発達的起源は、これまで「生得的」と表現され てきた。しかし、胎児、新生児研究の進展にともない、胎内での学習可能性が 見出されつつある。ヒトは、胎児期から獲得し始める自己身体表象を基盤とし て、出生直後から自己と類似の身体をもつ他者を検出し、口唇部を中心とした 運動経験を共有する。生後1年目には、自己身体経験にもとづいて他者の行為や その背後にある心的状態を柔軟に予測、認知するようになる。
当日は、ヒトの 自己認識―他者理解の発達のプロセスを、チンパンジーとの比較を通して議論する。


長井志江 先生 (大阪大学大学院工学研究科)

「認知機能の獲得における発達的制約の重要性:構成的アプローチからの検証」
The Importance of Maturational Constraints in Cognitive Development: A Synthetic Approach

乳幼児の知覚や運動,記憶といった機能は,成人に比べて未熟である.一般に, その未熟さは乳幼児の認知発達にとって障害と捉えられるが,近年の計算論的ア プローチによって,そのような発達的制約をもつことの重要性が示唆されてい る.例えば,知覚が未熟であることで,乳幼児は環境からより大きく変動する特 徴量のみを抽出し,発達初期ではそのような主要な情報のみを,そして発達が進 むにしたがって徐々に詳細を考慮することによって,効率的かつ,認知機能の本 質を捉えた学習を実現している.
本発表では,ミラーニューロンシステムや共同注意といった,社会的認知機能の 獲得における発達的制約の重要性と,他者とのインタラクションにおける役割に ついて,ロボットを用いた構成的研究を紹介する.


講演者略歴(Biography)

明和政子 先生(京都大学大学院教育学研究科)

1999年 京都大学大学院教育学研究科博士課程修了。博士(教育学)。
2008年より 京都大学大学院教育学研究科准教授
2009年より 科学技術振興機構ERATO岡ノ谷情動情報プロジェクトグループリーダー,、現在に至る。
社会的認知機能の発達と その進化史的基盤に興味を持ち、チンパンジーやヒト胎児、乳児を対象とした 比較発達科学研究をおこなっている。

長井志江 先生 (大阪大学大学院工学研究科)

2004年3月:博士(工学)取得,大阪大学
2004年4月-2006年3月:(独)情報通信研究機構 専攻研究員
2006年4月-2009年9月:ドイツビーレフェルト大学 研究員
2009年10月-現在:大阪大学大学院工学研究科 特任准教授
共同注意や模倣をはじめとする,社会的認知機能の発達メカニズムを構成的に探 求する認知発達ロボティクス研究や,社会的相互作用の創発過程に焦点を当てた ヒューマン―ロボットインタラクションの研究に従事.


この情報は,IEEE関西支部ホームページでもご覧になれます。
The information on this lecture is at: http://www.ieee-jp.org/section/kansai/ をご覧ください。

参加費 (Fee)

無料 (Free)

参加申込み先 (Contact for registration)

IEEE関西支部 テクニカルプログラムコミッティ
Tel: (0774) 93 5518   Fax: (0774) 93 5158
E-mail: ieee-kansai-tpcアットlab.ntt.co.jp
(アットを@に変換し,送信してください。)

参加ご希望の方は12月8日(木)までに,Email(Faxでも結構です)にて以下をお知 らせください。

  • ご所属
  • お名前(ふりがな)
  • IEEE会員番号(会員の場合)

Please register in advance. E-mail or fax, IEEE member ID (if you have), your name, and affiliation by December 8, 2011 (Thursday).

本件連絡先 (For further information)

IEEE Kansai Section Technical Program Committee Chair
中谷 智広 (NTTコミュニケーション科学基礎研究所)
ieee-kansai-tpcアットlab.ntt.co.jp
(アットを@に変換し,送信してください。)

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