IEEE Japan Council WIE の 第6代 Chair (2016-17年) を拝命した矢野です。 着任にあたりご挨拶申し上げます。
まず初代会長 黒田道子先生、第2代会長 國井秀子先生をはじめとする歴代の役員・関係者の皆様のこれまでのご尽力に敬意を表したいと思います。
2005年5月に設立したIEEE Japan Council WIEも昨年10周年を迎え、今では毎年恒例となった「女性が拓く未来のテクノロジー Women in Engineering」イベントでの技術講演、ラウンドテーブルトークなどを通じて、女性技術者・研究者間のネットワーキングが着実に広がっていると感じています。
さらに、日本国内ではSapporo Section WIE, Kansai Section WIEの皆さんとの連携や、特に2008年に立ち上がったIEEEの若手研究者の会 Tokyo Young Professionals (旧GOLD)の皆さんとのコラボレーションによるキャリア開発のためのワークショップ、エッセイコンテストなどを継続的に行っており、地域、世代、分野を超えて技術者・研究者同士が連携してアクションを起こし続けられていることを非常にうれしく思います。
女性活躍推進法の制定など、昨今、社会において女性の活躍推進への期待/機運はますます高まっています。女性技術者・研究者の数は年々増加していますが、私たちを取り巻く環境には、まだまだ課題が多くあります。
一人一人の女性が、それぞれの想いと強みを生かして未来を切り拓いていく社会の実現に向けて、IEEE Japan Council WIEでは、今後も女性技術者・研究者のキャリアアップの支援と連携強化に向けた会員拡大を目指していきたいと思います。さらに、IEEEのグローバルな強みを生かして、日本国内にとどまらず、アジア・パシフィックそして世界のメンバーとのつながりも強化していきたいと考えています。
このIEEE Japan Council WIEでの活動を通じて、自分自身が女性技術者の一人としてたくさんの学びを得ることができているという皆様への感謝の気持ちを忘れずに、微力ながら着実に前進していきたいと思います。 会員の皆様には従前同様変わらず、ご協力ご支援のほどよろしくお願いいたします。