2015年 第2回技術講演会 人工知能における自然言語処理技術の動向
「人工知能における自然言語処理技術」をテーマに,松尾義博氏及び黒橋禎夫氏を講師にお招きして講演会を開催しました.
- 日時
- 2015年10月16日(金) 15:00–17:00
- 会場
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京都大学 総合研究8号館 3階 講義室3
606-8317
京都府 京都市 左京区吉田本町36 京都大学 吉田キャンパス 本部構内
15:00–16:00 知的に振る舞うコンピュータと自然言語処理
- 概要
- “AI”がブームである.ひとつの人類の夢が現実のものとなるのではないかという期待と,産業構造を大きく変えるのではないかという観測が入り混じり,夢物語から眼前のビジネスまで様々なうねりが生じている.自然言語処理技術はこれまでもAIを構成する中心的な要素と考えられてきたが,現在改めてその期待が高まってきている.本講演では,人工知能の産業応用の中で自然言語処理が担ってきたことと,これから期待されている役割について概観する.
- 講演者
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松尾
義博
(日本電信電話株式会社)
略歴
1988年大阪大学理学部物理学科卒.1990年同大大学院研究科博士前期課程修了.同年日本電信電話(株)入社.機械翻訳,自然言語処理の研究に従事.情報処理学会,言語処理学会,各会員.2011年よりNTTメディアインテリジェンス研究所 音声・言語基盤技術グループ グループリーダ.
16:00–17:00 知識に基づく構造的言語処理の確立と知識インフラの構築
- 概要
- 言語の計算機処理はウェブ等の大規模知識と高性能計算環境が利用可能となったことで長足の進歩を遂げた.さまざまな知的言語処理システムが人々の生活に浸透し始め,社会に大きなインパクトを与えつつある.このような中で,講演者らは,知識に基づく頑健で高精度な構造的言語処理を実現し,これによって様々なテキストの横断的な関連付け,検索,比較を可能とする知識インフラの構築を目指してプロジェクトを推進している.
- 講演者
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黒橋
禎夫
(京都大学)
略歴
1994年京都大学大学院工学研究科電気工学第二専攻博士課程修了.博士(工学).2006年4月より京都大学大学院情報学研究科教授.自然言語処理,知識情報処理の研究に従事.言語処理学会10周年記念論文賞,同20周年記念論文賞,第8回船井情報科学振興賞,2009 IBM Faculty Award等を受賞.日本学術会議連携会員(2014~).