2016年 第1回技術講演会 制御システムにおけるサイバーセキュリティ
「制御システムにおけるサイバーセキュリティ」をテーマに,青山友美氏,及び小熊寿氏を講師にお招きして講演会を開催しました.
- 日時
- 2016年7月28日(木) 15:00–17:15
- 会場
-
キャンパスプラザ京都 4階 第3講義室
600-8216
京都府 京都市 下京区東塩小路町939
15:00–16:00 セーフティから見た制御システムセキュリティ
- 概要
- 近年,制御システムを狙ったサイバー攻撃が増加している.制御システム(ICS)のセキュリティ破綻は,企業の安全性・事業継続性にまで影響を及ぼし得る深刻な問題である.なぜ,ICSがサイバー攻撃の対象になるのか.ICSセキュリティと,従来の情報セキュリティとの違いは何か.制御系エンジニアにとって,セキュリティとは何か.本講演では,近年におけるICSセキュリティの動向・事例を紹介するとともに, 安全性(セーフティ)の観点からみたセキュリティのあり方を考える.
- 講演者
-
青山
友美
(名古屋工業大学)
略歴
名古屋工業大学社会工学専攻助教.2015年同大学大学院博士前期課程修了.ドイツ第三者認証機関TUV SUD GmBHや,オランダセキュリティ研究機関European Network for Cyber Security (ENCS) にてインターンシップに取り組む.専門は事業継続マネジメント演習,重要インフラ防御,セキュリティ演習システムの構築.
16:15–17:15 IoT時代における自動車の情報セキュリティ
- 概要
- 自動車がIoTノードの1つとして機能する際には,自分自身がクリーンであること,その状態を同業者以外からも確認可能であること,さらにそれら要件が透明性と公平性を具備するために,オープンな技術を活用して具現化できることが求められる.本セッションでは上述した特徴を備えるオープンな技術を利用して,自動車の利用者をより豊かにする「つながるサービス」の提供に寄与する技術について紹介する.
- 講演者
-
小熊
寿
(株式会社トヨタIT開発センター)
略歴
2007年11月,(株)トヨタIT開発センターに入社.入社以来,車載システム向けサイバーセキュリティに関する研究開発に従事し,現在に至る.