:15日のみ開催 :16日のみ開催 :両日ともに開催
パネルセッション
安心・安全な社会を構築するためのネットワーク技術とその課題
司会者 | HISS実行副委員長 南雄也 |
パネリスト |
広島市立大学 井上博之先生, 広島市立大学 角田良明先生, 広島大学 中西透先生, 近畿大学 藤野貴之先生 |
ネットワークといえば、平常時に人々が安心して生活するための重要な社会基盤の1つです。たとえば、児童・高齢者の見守りシステムや高度道路交通システム、ネットワークの仮想化、セキュリティの問題など、人々の生活をより豊かにするための様々なネットワーク技術が日夜研究されています。
また、来年は阪神淡路大震災から20年、東日本大震災から5年という節目の年です。これらの大規模な災害時、その他緊急時に対しても多くの人命や財産の保全を実現するためには、ネットワークの活用が重要となります。たとえば、アドホックネットワークによる被災地でのネットワーク構築や、避難所に設置されたコグニティブ無線ルータによって、被災者の安否確認や被災情報の発信が実現できました。
このようにネットワークは情報社会である現在において常に人々を支えてきたのです。また、今後もネットワーク技術の発展によってあらゆるモノがネットワークに繋がり、ヒトと密接に関わってくるため、その重要性は非常に高くなります。ネットワーク技術が発展することは人類の進歩にとって必要不可欠であり、発展することによって、人々の生活はより豊かになります。
本パネルセッションでは安心・安全な社会を構築するためのネットワーク技術の今後の発展について様々な観点から考えます。有識者の方々にはそれぞれの専門における視点から話し合っていただき、登壇者、視聴者ともに思慮を深めていただくためのパネルセッションとします。
基調講演
販売管理におけるビッグデータ活用
株式会社アンデルセンサービス 執行役員
システムサポート部長 堀尾紀昭(ほりお としあき)様
近年、あらゆる企業や組織でビッグデータの活用が注目されてきています。ビッグデータというのは、正確な定義はないものの、主に多量性、多種性、リアルタイム性といったような特徴を持つデータの事を指します。その具体的な活用方法としては、さまざまな顧客のニーズをビッグデータの解析により把握し、販促や販売予測といった形でマーケティングに利用することが多いです。
このビッグデータが扱われるようになった背景には、ネットワーク環境の進化やソーシャル・ネットワーキング・サービスの台頭、スマートフォンの普及によるネットワークのポータブル化などといったICTの変化に加えて、多様な商品が要求されるという消費者動向の変化があると考えられます。また、当然マーケティング以外にも利用できる技術であるので、現在では業種にかかわらず様々な応用が期待されています。
今回講演をしていただくのは、ビッグデータを販売管理に利用することでより精度の高い製造計画に取り組まれている、アンデルセングループの株式会社アンデルセンサービス様です。同社は広島に本社を持つパンの製造・販売事業者であり、全国に店舗を展開しております。
アンデルセン様は各店舗でパンを製造し、販売されていますが、パンの製造には時間がかかるために欠品に対応することが難しいです。また、約80種類の商品が存在するので、製造計画は困難となります。これを改善するために、同社では「ANS(アンデルセンシステム)」というビッグデータを利用した販売管理システムを導入されています。
このシステムについて、仕組みや運用方法、導入までの経緯などをお話していただき、今後のビッグデータ活用に対して考えるきっかけとなれば,幸いです。
研究室展示・企業展示
研究室展示の目的は、日頃大学や高専などではどのような最先端の技術が研究されているかを分かりやすく紹介することで、研究分野に関する専門知識がない一般の見学者の皆様が研究の一端に興味を持っていただくことを目指しております。また、合わせて研究室展示を行う側も、見学者との活発な意見交換により、研究発展につながる有益なコメントを得て、自分の研究の意義などを再確認できる場になれば良いと考えております。
企業展示の目的は、企業側の観点からの自社で行っている研究を紹介していただき、一般の見学者に自社の活動を理解して頂く場を提供できることを目指しています。また自社商品などを展示していただくことで身近な製品の技術などを見学者の皆様に理解していただき、製品に興味を持っていただければ良いと考えております。
学生交流会(学生のみ)
学生同士の交流を目的に懇親会を行います。料理ならびに飲み物を用意いたしますので、お食事をお召し上がりつつ、各々の研究についてご歓談いただき、学生同士の交流の場や、これからの研究に対する意欲向上にお役立ていただければ幸いです。
日時 | 11月15日(1日目)18:30〜 予定 |
会場 | 広島市立大学 食堂(学生会館 1F) |
会費 | 1,000円 |
※会場では交流のしやすいように、発表者用の名札を着用頂きますようお願いします。
※準備の都合上、事前に申し込みされていない方の出席はご遠慮下さい。
※会費は当日会場でお支払いいただきます。
ご参加希望の方は、申し込みが必要ですので、以下のリンクよりお申し込み下さいますよう宜しくお願い致します。是非ふるってご参加下さい。
学生交流会の申込みは締切りました。
その他のイベント
ひろしまコンピュータサイエンス塾との合同企画
広島市立大学では、卓越した意欲・能力を有する児童(小学5~6年生)を見つけ出し、さらに引き伸ばすことを目的とした2年間のプログラムとして、「ライントレースロボット」等を題材にした実験・実習を通して「情報科学」の基礎を学ぶ「ひろしまコンピュータサイエンス塾」を平成21年度から開設しています。
ひろしまコンピュータサイエンス塾のようす
今回広島市立大学で開催されるHISSとひろしまコンピュータサイエンス塾がコラボ企画をします。企画内容は講座を一般の方にも閲覧できるように公開講座とします。 併せて、HISSで開催される研究室・企業展示の見学にひろしまコンピュータサイエンス塾の受講生も参加してもらいます。
>ひろしまコンピュータサイエンス塾ホームページ