2019年度 第2回講演会 IoT時代に潜む情報セキュリティの脅威と最新の対策技術
「IoT時代に潜む情報セキュリティの脅威と最新の対策技術」をテーマに,藤本大介氏,及び松島秀樹氏を講師にお招きして講演会を開催しました.
- 日時
- 2019年12月12日(木) 14:30–16:30
- 会場
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立命館大学 大阪梅田キャンパス
530-0018
大阪府 大阪市 北区小松原町2丁目 4 大阪富国生命ビル5階・14階
14:30–15:30 情報機器に存在する物理的な漏えい情報を用いた攻撃に関するセキュリティ
- 概要
- 身の回りの情報機器は増加の一途をたどり,個々人が意識しない箇所にも情報機器が組み込まれるようになってきた.情報機器に含まれる秘匿情報は一般的には暗号技術を用いてセキュリティが確保されているが,物理的なアクセスを伴う場合,その安全性が担保できない可能性が指摘されている.本講演では,情報機器に対する攻撃手段の一例として消費電力などの物理的な漏えい情報を用いた攻撃を挙げ,暗号デバイス・ディスプレイ・センサーデバイスなどを 対象としたセキュリティ研究事例について紹介する.
- 講演者
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藤本
大介
(奈良先端科学技術大学院大学)
略歴
2014年に神戸大学より博士(工学)を取得.その後,神戸大学 永田研究室,横浜国立大学松本研究室でのポスドクを経て,2017年より奈良先端科学技術大学院大学情報セキュリティ工学研究室 助教.また,同年より横浜国立大学 先端高等研究院 客員助教を兼任.
15:30–16:30 制御システムにおけるサイバーセキュリティ
- 概要
- 自動車や工場,ビルなどのネットワーク化が進む中,サイバーセキュリティの 脅威も顕在化し始めている.しかし従来のITセキュリティの技術をそのまま 適用するには,それぞれの領域で課題がある.本講演では,制御システムに おけるサイバーセキュリティの現状を踏まえ,その対策となるセキュリティ 技術を紹介する.
- 講演者
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松島
秀樹
(パナソニック株式会社)
略歴
1998年神戸大学大学院自然科学研究科博士前期課程修了後,松下電器産業に入社.1999年,米国ロサンゼルスユニバーサル室に駐在し,電子音楽配信システムやSDカード著作権保護技術の研究開発に従事.2002年以降,本社R&D部門で耐タンパーソフトウェア技術や家電向けセキュアプラットフォーム技術の研究開発に携わる.2013年から車載向けを中心に,IoT時代のセキュリティ技術の研究開発を開始.現在,部長として本社部門におけるセキュリティ技術開発をリードする.2013~2015年大阪市立大学非常勤講師.2015年から2018年までIEEE Computer Society Kansaiの委員,2016年からISEC研究専門委員会の専門委員として学会研究会の運営などに従事.