2018年 第1回技術講演会 AIと自動運転
「AIと自動運転」をテーマに,二宮芳樹氏,及び馬路徹氏を講師にお招きして講演会を開催しました.
- 日時
- 2018年5月21日(月) 14:00–17:00
- 会場
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京都大学百周年時計台記念館 国際交流ホール Ⅰ
606-8317
京都府 京都市 左京区吉田本町
14:00–15:00 自動運転の現状とそのキーテクノロジー
- 概要
- AIが運転を担当する自動運転が現実になり,半自動運転システムは既に商品化され,その次に登場する完全自動運転システムは車の在り方や産業構造の変革につながると言われる.本講演では完全自動運転で必要になる認識機能を示し,そのために必要なLiDARと画像情報との融合,さらに認識を補完する高精度地図の役割を示す.運転に必要な予測(先読み)についてもDNNのアプローチを含めて概観する.
- 講演者
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二宮
芳樹
(名古屋大学)
略歴
1981年 名古屋大学 工学部 電子工学科 卒業.1983年 名古屋大学 大学院工学研究科 電子工学専攻 博士課程前期了.1983年(株)豊田中央研究所 入社.2003年 同第22研究領域 リサーチ・リーダ.2011年 同情報エレクトロニクス研究部 部長.2014年 名古屋大学 未来社会創造機構 特任教授(工学博士),現在にいたる.[主な研究分野]自動車の知能化,車載画像処理,移動ロボット.[主な受賞歴]第3回日本映像処理研究会 特別賞,情報処理学会論文賞 他.[主な学会活動]IEEE,電子情報通信学会,自動車技術会.
15:30–16:30 AI及びGPUコンピューティングによる先進の自動運転システム
- 概要
- 自動運転システムには大量データをリアルタイムで処理する高度な並列アルゴリズムの実行と,人間の能力を超えたAI・ディープラーニングによる認識とが必須である.GPUは超並列演算とAIに最適化したアーキテクチャでこれらの要件を満たすことが可能である.本講演ではこれらの先進技術をGPUアーキテクチャ,GPU内蔵車載プロセッサから自動運転のAI学習,シミュレーション,検証システムに至るまで広範にご紹介する.
- 講演者
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馬路
徹
(エヌビディアコーポレーション)
略歴
1977年大阪大学修士課程終了の後,日立製作所中央研究所に入所し,固体撮像,プロセッサ・アーキテクチャの研究開発に従事.カリフォルニア大バークレイ,日立アメリカR&Dでもアナデジ,プロセッサ研究を行う.1993年日立半導体事業部に転属の後,ルネサス所属となり自動車応用技術部長を務める.2008年NVIDIAに移り,自動車担当シニア・ソリューション・アーキテクトの任に当たる.2016年より技術顧問兼GPUエバンジェリスト.