* IEICE-SITE: 電子情報通信学会 技術と社会・倫理研究会
IEEE 2014 Conference on Norbert Wiener in the 21st Century(ノーバート・ウィーナーと21世紀)が、ボストンで6月24-26日に開催されました。
SSIT本部次期プレジデントのGreg Adamson博士がチェアをしました。概要は、Adamson博士自身による説明を YouTubeから見ることができます。
本会からは、上杉志朗幹事が参加しました。下の写真はその様子です。
(左側:左から2013年IEEE会長のPeter Staecker博士、Norbert Wiener博士の実物大写真, 2004年IEEE会長のArthur Winston博士、上杉幹事です。両会長からは、
この写真は白黒にしなきゃだめだよ、という直々のご指導をいただきました。)
(右側:左から上杉幹事、Arthur Winston博士、IEEE BostonのTed Kochanski博士、General ChairのAdamson博士です)
2年に一度開催されるSIT世界大会であるISTAS2014は、IEEEで初めて開催された IEEE ETHICS 2014 として、シカゴで2014年5月23-24日に開催されました。
本部ニューズレター及び同上サイトによると、以下のペーパーが表彰されました。
Best Paper Awards:
FIRST PLACE: App Stores for the brain: Privacy & Security in brain-Computer Interfaces. Tamara Bonacil, Ryan Calo, and Howard Jay Chizeck
SECOND PLACE: An Ethical Examination of the Internet Census 2012 Dataset: A Menlo Report Case Study. David Dittrich, Katherine Carpenter, and Manish Karir
Best Student Paper Awards:
FIRST PLACE: Technology as Moral Proxy? Autonomy and Paternalism by Design. Jason Millar
SECOND PLACE: Informed Consent in the Psychiatric Application of Deep Brain Stimulation Technology. Andrew Koivuniemi
HONORABLE MENTION: A Phenomenological Approach to Teaching Engineering Ethics. Valorie Troesch
ISTAS2012はIEEE T & SA 2012として、シンガポール理工大学で2012年10月27-29日に開催されました。日本チャプターからは稲葉2012Chair、岡田2012Secretary、上杉2012Tresurerが参加しました。
SSIT Board of Governor's Keith W. Miller教授と稲葉Chair
基調講演のひとり、インドのInfosys社の創業者Narayana Murty氏を迎えての会場
Tea Breakは大事な意見交換の機会です。右から2人目は、今回のGeneral Chair Greg Adamson博士です。
IEEE-SSIT(Society on Social Implications of Technology)の研究目的は
・技術の健康・安全との関わり
・技術者の倫理と職業上の責任
・SITにおける技術教育
・電気工学の歴史
・技術的専門調査と公共政策
・エネルギーに関する社会問題
・情報工学に関する社会問題
・電気通信に関する社会問題
・公共政策決定におけるシステム解析
・技術に関する経済問題
・平和技術
・技術の環境との関わり
と多岐にわたります。
こんにち、技術の社会への影響は非常に大きくなっております。 上記の総てを考慮しながら技術開発を進めねばなりませんが、経済至上主義では難しい点も多々あります。
継続は力なりをモットーに1983年8月5日の設立認可(SSIT米国本部は1982年設立)以来、初代会長木村久男を中心に、日本技術士会情報化研究会と共催で毎月会合を開いてきました。
その後、会長は秋山守男、村主行康、笠原正雄(大阪学院大学)、村主行康、稲葉宏幸(京都工芸繊維大学)、久保田文人(2014年就任)と続いており、現在、SSIT日本チャプターの会員は約40名となっております。
会の重要性に鑑み、会員の大増強とともに内容充実に一層の努力を払いたいと存じます。
また、IEEEチャプター活動は、IEEE会員が人間的にまた専門家として成長することを手助けする貴重な機会を、地域の状況に応じてきめ細かく提供する重要な活動です。 近年、電子情報通信学会技術と社会・倫理(SITE)研究会等との共催研究会も開催をするなど、関連団体との協力増強も目標としています。
この点を強く心に留め今後の活動を進めて行きたいと存じますので従前に増したご協力をお願い致します。
(Update: 2024-10-18)