(更新年月日:2021年11月24日)
当Chapter では,IEEE Reliability Society Japan Joint Chapter Awards 制度を創設し,2003年から運用しております.
2020年度Awardの受賞者は次の方々です.
対象論文 |
"Algorithm for Solving Optimal Arrangement Problem in Connected-(r,s)-out-of-(m,n):F Lattice System" IEEE Transactions on Reliability, Vol. 69, No. 2, pp. 497-509, June 2020. |
受賞理由 | 提案されたアルゴリズムでは,必要条件に基づく前処理によって最適性を失うことなく割り当てるコンポーネント数を減らしている.このように,問題が持つ数理的性質を利用して,計算効率を向上させた点が独創的である.また,分枝操作では一部のコンポーネントのみが異なる配置が逐次的に列挙されることに着目し,2次元システムにおいて異なる部分に対して差分計算することで信頼度計算の高速を実現した点も独創性が高いと考えられる. |
対象論文 |
"Bi-objective Optimization of Network Reliability by Genetic Algorithm" The 9th Asia-Pacific International Symposium on Advanced Reliability and Maintenance Modeling (APARM 2020) |
受賞理由 | 本研究で提案した親個体の選択や交叉の方法はネットワーク構造に依存しないため,実社会において任意の形状のネットワークの最適設計に寄与する可能性がある.また,本研究で提案しているGAの探索過程における個体の生成および評価値の算出は,処理の並列化が可能であり,また部分ネットワークのモジュール化により,さらなる高速化が可能であるため,本研究での提案法は大規模なネットワークへの応用が期待できる. |
開発課題名 | "Development of Software Reliability Measurement / Assessment Technologies and Their Practical Applications(ソフトウェア信頼性の計測・評価技術の開発とその実践的応用)" |
受賞理由 |
山田茂氏は,ソフトウェアの信頼性に関する議論が活発になり始める前の1980年代前半から,世界各国の研究者の中でも極めて早い段階でソフトウェア信頼性管理技術の重要性を認識し,特に下記に示すような国際的にも先駆的な研究を行い,当該技術の国内外への普及および発展に貢献した.同氏の特に優れた貢献に関して以下の3点に基づいて述べる. 1. ソフトウェア信頼度成長理論の整備やその理論に基づいた数理モデルの開発. 2. ソフトウェア信頼性評価技術の実践への適用とその普及. 3. 高品質/信頼性ソフトウェアを実現するための種々の管理技術および品質指向マネジメント技術の開発. |
授賞式は2021年9月22日(水曜日)にオンライン(Zoomを利用)にて執り行われました.
(写真は授賞式後に受賞者からお送り頂きました)
【IEEE Reliability Society Japan Joint Chapter 論文賞】
Taishin Nakamura 氏
Hisashi Yamamoto 氏
【IEEE Reliability Society Japan Joint Chapter 学術奨励賞】
高橋 奈津美 氏
【IEEE Reliability Society Japan Joint Chapter 信頼性技術功績賞】
山田 茂 氏