Geoscience and Remote Sensing Society (GRS-29)

2006 AdCom 概要報告


デンバーでのIGARSSに今回も多くの方が日本から参加されました。
今回、Japan Chapterが新設されたChapter Excellence Awardの第1回受賞支部に輝いたことは、私たちの活動の励みになるものです。賞状へのリンク

さて、2006年7月29,30日IGRASSの直前にデンバーで開催されたAdComの概要をお知らせします。ご質問がありましたらお問い合わせ下さい。
  1. 日本関係
    IGRASSにおいて、Japan Chapterが2006年度のBest Chapterに選出されました。皆さんの活動が評価されたものです。

    現在GRSSの出版物にはAssociate Editorとして以下の日本人が参加しています。今回 新たに2名が加わりました。

    Transaction  西井 龍映(九州大学) 新規
    Letter  佐藤 源之(東北大学)新規
    Newsletter 山口 芳雄(新潟大学)

    (故)高木 幹雄先生を記念するTakagi Student Grantの発足準備ができた。IEEE本部の承認を待つ段階である。
    毎年のIGRASSで行われているStudent Paper Competitionの最優秀者に500ドルを進呈
    2007年バルセロナ IGARSSから実施予定

  2. 会員動向
    GRSSの会員は現在 2600人。他のソサエティでは軒並み減少している中ではわずかに会員は増加傾向にあり健全で ある。ただ、学生会員から正員への移行が少ないく、勧誘方法を検討中。

    支部活動はアジアが非常に活発化している。
    Region 10(アジア。オセアニア) 500人 アジア+35% 1996-2006
    アメリカ -2%
    ヨーロッパ +20%
    GRSSのWebへのアクセス:日本は米国を除きイタリア、イギリスの次くらい。米国以外 ではおそらく最も活動が盛んな国の一つである。

  3. 出版
    2008年1月からGRSSではTransaction, Letter に続く新しいジャーナルの発刊をめざ している。
    TGRASS 論文投稿数はここ数年で50%増加

    (仮称)Journal of selected topics in Geoscience and Remote Sensing and Applied Earth Observation
    現状のTransaction, Letter の論文投稿数の増加が激しく、対応できない。また特集号がはいると通常論文が出せない。更に、リモートセンシングの応用を目的とした論文は掲載されにくかった。


    新たにGRSS Book series on Geoscience and Remote Sensingを編集する。企画があれば提案してほしい。
    Transactionは現在おおよそ毎月55論文を受け付け
    査読期間平均58日
    受理までの日数 平均184日
    Rejection rate 43% 2005 41% 2004
    Impact factor 1.63 2006 1.4 2005
    IEEE Xplore hits 2005 56,701 2004 42,000

  4. シンポジウム
    現在GRSSではTechnical co-sponsorship(技術協賛)を行うSpecial Symposiaが急増 している。
    参加者が多くのシンポジウムで足を引っ張り合うことを避けたい。
    Special SymposiaをIGRASSと同時に開催することによるメリットなどを検討する。

  5. ソサエティ活動
    GRSSの意義と今後の方針について討論が行われた:
    開発途上国でのリモートセンシングの利用
    IGRASSへの参加を促す方法
    支部活動を通じた促進
    教育:研究者と行政をつなぐセニア・サイエンティスト制度の採用

    一般市民の興味を引くためデンバーのIGRASSではPlenaryを無料一般公開する

    GRSSの新しいロゴの原型を制定

    2006年8月17日
    IEEE GRSS Japan Chapter Chair
    佐藤 源之(東北大学)

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