関西LMAGニュース
—第4号—
2014年9月発行
IEEE関西支部LMAG
Secretary 木戸出正継(文責)
目次
・LMAG(Life Members Affinity Group)とは
・1 2015/2016年関西LMAG役員候補公告
・2 関西LMAG 2014年活動中間報告
・3 IEEE関西支部の現況
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LMAG(Life Members Affinity Group)とは
経験豊かなライフ会員の更なる能力向上、社会貢献、相互交流などを通じて会員の意見を吸収し会員の便益向上、 IEEE活動に寄与することなどを目的に支部内におかれるローカルなユニットです。
ライフ会員のステータスを持つ会員全員で構成され、本部への申請によって設立されました。 この Life Members Affinity Group は支部内で他の委員会と同様の位置づけで活動しています。
IEEE関西支部 Kansai Section Life Members Affinity Group は、2012/6/18付けにて、東京支部についで日本国内で二番目に設立されました。
2014年の関西支部LMAGメンバーは123名となっています。
1 2015/2016年関西LMAG役員候補公告
次期役員候補者として下記の方々が指名されLMAG役員会にて承認されましたので皆様に公告いたします。
Chair 橋本正弘先生(元大阪電機通信大学、現Vice-Chair)
Vice-Chair 木戸出正継先生(元奈良先端科学技術大学院大学、現Secretary)Secretary 小林正明氏(元三菱電機、Life Senior会員)
なお、候補者の追加指名をされる場合は、LMAG会員の2%相当(2人)以上の署名を添えて、2014年10月31日までに、関西LMAG事務局までご提出ください・追加指名があった場合は2014年11月30日までに投票を行い。その結果に基づいて新役員を決定いたします。
提出先 IEEE関西LMAG事務局 平野あて
E-Mail lmag-kansai<at>ieee-jp.org
<at>は@に置換してお送りください。
2 関西LMAG 2014年活動中間報告
2014年の活動は、活動2年目として活動を定着させることにあります。2013年度同様に関西支部らしさを随所におりこんだ活動とすべく、昨年の龍谷大学と西本願寺、あべのハルカスといった名所に続き、理化学研究所計算科学研究機構と関西空港といった先進技術のロケーションにおいて、現時見学会ならびに技術講演会を関西支部TPC(Technical Program Committee)との共催という形で実施いたしました。
理化学研究所 計算科学研究機構では、開発者である 統括役 井上 愛一郎 氏から、「スパコン京は何者? 〜開発者から見た京コンピュータ〜」 と題して、スパコン京の能力、他国スパコンとの比較、コンピュータの構造と進化と並列化、京の6次元アーキテクチャ等について講演がありました。続いて串田様から、「京コンピュータが拓く世界 —京コンピュータと我々の未来—」 と題して、京が実施してきた多くの計算・シミュレーションについての説明があり、バイオケミカル、材料開発、気象防災、ものづくり、宇宙といった多くの分野で活用され役立っていることが示され、理論と実験と計算科学という現代の開発サイクルが説明されました。
関西空港では、最初に新関西国際空港株式会社(NKIAC)航空営業部長 小関貴裕様から、関西空港の役割と狙い、KIX-MEDICAの医薬品物流に占める位置づけにつき講演がありました。関西空港は関東の空港に対して、東南アジア、たとえば香港までの飛行時間が短く、座席が広くないLCCにとって魅力的であるとの説明もありました。続いて、三菱電機特機システム(株)浜津様から、「航空気象レーダと関連技術」と題して、航空気象レーダに関する講演をいただきました。その後、マイクロバスにて移動し、KIX-MEDICA施設の見学を行いました。ついで2期島メガソーラー、第2旅客ターミナルビル(LCC)ターミナルの施設を見学しました。
いずれにおきましても、見学会の後に、有志による交流会をもちました。これも緩やかで楽しい交流をめざすLMAGならではのイベントであると考えております。
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京をバックに。中央に井上様(左)、串田様 |
関西空港KIX-MEDICAの見学 |
3 IEEE関西支部の現況
この機会に,関西支部の現況を簡単にお伝えいたします。
2014年1月25日時点の会員数は、2,355名で1998年の関西支部設立以来、年々増加を続けております。支部傘下の関西Chapterは11 chapters、Student Branchは昨年に設立認可されました同志社大学を含めまして7 SBsとなっております。Chapterは、Japan CouncilのChapter再編の流れを受けまして、関西支部Chapterを含んだJoint Chapterへ移行しているところもございます。
Japan Councilの小山Chair、白川History Committee Chair、Region 10の尾上Treasurer、IEEE本部の川本History Committeeといった要職にも関西支部の方が就かれております。
関西支部のmilestoneも従来の4件に加えて、最近2点があらたに認定され6件となりました。「日本の一次・二次電池産業の誕生と成長」と「TV向け14インチTFT液晶ディスプレイ」です。いずれもIEEEマイルストーン贈呈式が最近開催されました。
関西支部web pageにも多くの情報が掲載されております。(http://www.ieee-jp.org/section/kansai/)”IEEE関西支部“で検索いただいてもすぐに見つかりますので一度ご覧下さい。
編集後記 関西LMAG事務局より
IEEE Kansai Section のLMAG事務局の平野です。私は2011年,2012年とIEEE関西支部の事務局を務めた御縁から、LMAGの事務局を務めさせていただいております。長年勤務しました住友電気工業を定年退職後、社会との接点の一つとしてLMAG事務局業務を楽しんでおります。
2012年に設立が認められ、2013年から小山Chair、橋本Vice-Chair、木戸出Secretaryという体制で活動を開始しました。どんな活動と運営になるのかと期待と不安が交錯しながらも、木戸出先生の発案で“現地技術講演会”というスタイルが確立してきました。キャンパス内の講演会から飛び出し、西本願寺(2013年8月27日)、あべのハルカス(2013年11月15日)、理化学研究所(2014年6月27日)、関西空港(2014年9月9日)での現地での技術講演会+見学会+有志懇親会を実施してまいりました。常連の方、時折参加される方、家族同伴の方、皆さんが専門領域にとどまらず、一流の講演者によるわかりやすい講演を楽しまれておられます。
私自身は工学部を卒業後、民間企業での業務に忙しく学会とのつながりは多くありませんでしたが、昨今、LMAG講演会や関西支部の技術講演会には積極的に参加をしております。講演会の地域の名所旧跡を散策するきっかけになったり、キャンパス内外の学生たちの振る舞いを楽しんだり、講演会で脳みその活性化を図ったりしています。ほとんどの講演会が無料というのも魅力的です。
今年開催しましたLMAG技術講演会は、いずれも30名前後のご参加と盛況でした。しかし参加者が限られているのも事実です。体調とお時間の許す限り、数多くのLMAGの皆さんにご参加いただき、工学を志した技術者がLMAGの中で同じ価値観を共有する喜びを実感していただきたいと考えます。長い間培った考え方,対処法は共通する部分があるようです。そういった会話を楽しみ、同時に最新の技術への見識を深め更新する、そういう場を提供できれば事務局として幸いです。
皆さんの中で、ここに行ってみたいとかのご希望や、ここなら案内できるとか人脈があるとかの情報をお持ちの方はぜひ関西LMAG事務局lmag-kansai@ieee-jp.org または私 k-hirano@ieee.orgまで連絡をお願いします。今後の企画に役立てさせていただきます。
会員リニューアル手続き
まだ手続きがお済みでない方は、2014年の会員サービス及び刊行物の継続利用の手続きをお願い致します。この手続きは、www.ieee.org/renewにアクセス頂くか、本部より郵送されたLM更新手続きの用紙で行うことができます。 IEEE Life Members Fundへ寄付のご検討も併せてお願い致します。年間30万USドル以上のLife Members Fund慈善支援は、各教育レベルにおいて工学・科学・数学への興味を増進させる活動や、電気・情報技術の歴史を残す活動、そしてIEEEライフ会員の膨大な経験の活用などの目的に使用されます。
IEEE Kansai Section Life Members Affinity Group Newsletter 2014年9月発行第4号 発行:IEEE関西支部Life Members Affinity Group E-Mail: lmag-kansai@ieee-jp.org (エルエムエージーです) |