関西LMAG第5回現地技術講演会記録

2014/11/29 関西支部 第84回技術講演会

(大阪大学産業科学研究所 創立75周年記念事業に参加)

 

講演会の概要

http://www.ieee-jp.org/section/kansai/activity/meeting_084.html

を参照ください。関西支部TPC技術講演会の一環として開催した。

 

参加者

9名(うちIEEE会員9名/LMAGメンバー4名)

*土曜日の午前開催、雨天のためか期待より参加者が少なかった。

 

講演者

「産業科学研究所の現状と将来」 

大阪大学産業科学研究所 所長 八木康史教授

特別講演「面白くて役に立ちストーリーのある研究のすすめ」

特任教授 金出武雄教授

(カーネギーメロン大学ロボット研究所、ワイタカー記念全学教授)

 

ガイド付き産研ツアー 

現場研究紹介1

「進化する紙、ペーパーデバイスに向けて」

セルロースナノファイバー材料研究分野 能木雅也准教授

現場研究紹介2

「電子で開く1000兆分の1秒の世界」

ナノ極限ファブリケーション研究分野 吉田陽一教授

現場研究紹介3

「大強度テラヘルツ自由電子レーザー」

量子ビーム発生科学研究分野 磯山悟朗教授

 

講演概要

 最初に、八木所長から「産業科学研究所の現状と将来の展望」につき説明があり、具体的な情報について質問があった。

その後、3つの研究室を訪問し、実験設備の紹介とともに、最新研究内容について技術説明を受けた。「透明な電子ペーパー」の研究では、これからの興味ある実用的な用途の可能性を伺った。「極短時間・高出力パルスレーザ」の研究では、最先端をいく設備と超の世界を目指す研究の現場を垣間見ることができた。

産研75周年記念事業として開催されていた研究所公開で、子供たちが親とともに見学に来ており、科学技術に対する興味を示していた姿に感心した。若者のこれからの科学技術の取組に期待したい。学会もこういうことを支援していくのが使命かな。

 

そして、所長を交えた昼食ととりながらの交流歓談でも、産学連携などでの社会貢献の強化や若者研究者の育成・採用の具体化について、自由な意見交換がなされた。

 

その後、金出先生による、「役立つ研究とは」についての特別講演があった。具体的な例を示し、外からみた日本の現状にそして期待すべき方向について、内容豊かに面白く話を展開された。学会活動を推進する上でも十二分に示唆に富んだ講演であった。

 

 

写真

産業科学研究所の現状と将来を語る

所長 八木康史教授

八木所長、金出特任教授、吉田教授、磯山教授、能木准教授とともに集合写真

 

以上