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2003年第3回IEEE東京支部講演会

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Technical Program Committee Chair 中嶋 信生

2003年第3回東京支部主催講演会開催のご案内

11月6日(木)14:00より、工学院大学新宿キャンパスにマサチュセッツ 工科大学の石井裕教授をお招きし、支部主催の講演会を開催いたします。参加 ご希望の方は下記の参加申し込み先へご連絡ください。会員以外の参加も可能で すのでお近くの方々にご周知頂ければ幸いです。

日時: 2003年11月6日(木)14:00〜16:00


会場: 工学院大学 新宿キャンパス 高層棟28階 第1および第2会議室
東京都新宿区西新宿1-24-2 Tel: 03(3342)1211(代表)
交通: JR(山手線・中央線・埼京線)、京王線、小田急線、地下鉄(丸の内線・都営新宿線)「新宿駅」
下車 西口より 徒歩5分 新宿駅からの地図
大江戸線 都庁前駅 直結


演題: 「タンジブル・ビット:情報の感触・情報の気配」


概要:

人々は、物理空間の状況を感知しそれを操作するために、極めて洗練された能力 を発展させてきました。しかし、今日のグラフィカル・ユーザー・インターフェ イス(GUI)は、このような能力を十分活用することができませんでした。Tangible Bits(タンジブル・ビット)は、人とコンピュータの対話(HCI)の未来形を追求 する我々のビジョンであり、デジタル情報に物理的な形を与えることで、人間の 持つ洗練された能力に基づいて、ヒューマン・インターフェイスを構築し、ビッ トとアトムの2つの世界を継ぎ目なく結ぶことを目標にしています。

Tangible Bitsのビジョンを指針に、我々は、物理的な物体、その表面、および 空間にディジタルの意味を付与することにより、ディジタル情報を、実感・操作 することが可能な「タンジブル・ユーザ・インタフェース」(TUI) をデザインし てきました。ここでは、人間の認知のフォアグラウンドにおける、モノとインタ ラクティブな表面との相互作用により、人間の手と体を用いた、情報の直接操作 を可能にしています。また、環境的メディア(環境光、音、空気の流れ、水の動 き等)を用いたバックグラウンド情報のディスプレイについても研究しています。 この研究は、デジタル技術を介して、人間が知覚の周辺でディジタル情報を感 知できるアンビエントな情報環境の実現を追求しています。

我々が生涯を通じ物質的な世界と関わりあうことで育まれた豊かな感覚と能力を 活かし、人間、デジタル情報、そして物理世界をシームレスにつなぐインターフ ェイスを実現することが我々の目標です。この講演では、Tangible Media Group が設計した様々なタンジブル・ユーザ・インターフェイスをご紹介し、将来の研 究の方向を提案します。


講演者: 石井裕教授(マサチュセッツ工科大学)

講演者の経歴:

1978年 北海道大学工学部電子工学科 卒業
1980年 同大学院情報工学専攻修士課程 終了
1992年 博士号 取得

石井裕教授は、人、デジタル情報、および物理的な環境をシームレスにつなぐ ヒューマン・インターフェースの研究を行ってきました。MITメディアラボでは、 人とコンピュータの対話(HCI)の新しいビジョン−Tangible Bits−を追求する ことを目標に、Tangible Media Groupを設立。氏の研究チームは、デジタル情報 に物理的な形を与えることで、抽象的なピクセルの配列から構成されるGUIを、 より実体感のある直接操作・感知可能なタンジブル・ユーザ・インタフェース (TUI) に変えるべく、研究を続けています。 http://tangible.media.mit.edu/ 現在、氏の進めているTangible Bitsの研究は、インダストリアル・デザイン、 建築デザイン、及びメディア・アートに大きな影響を与えつつあります。

MITでの活動以前には、1988年から1994年まで、NTTヒューマン・インターフェイ ス研究所のCSCW研究グループを率い、Team Work StationおよびClear Boardを開発。 93年〜94年にはカナダ、トロント大学の客員助教授に就任。HCI(Human-Computer Interaction)およびCSCW(Computer Supported Cooperative Work)の研究分野 で活動してきました。ACM TOCHI(Transactions on Computer Human Interactions) およびACM TOIS(Transactions on Office Information Systems)の編集者とし ても活動。またACM CHI、CSCW、UIST、SIGGRAPH、Multimedia、Interact、ECSCW など数多くの国際会議のプログラム委員として活動してきました。


使用言語: 日本語

参加申し込み先および連絡先:

諏訪敬祐(IEEE東京支部 Technical Program Committee Vice Chair)
武蔵工業大学 環境情報学部 情報メディア学科
〒224-0015 神奈川県横浜市都筑区牛久保西3-3-1
Tel. 045-910-2537 FAX 045-910-2608
E-mail: suwa@yc.musashi-tech.ac.jp

会場準備の都合上、参加ご希望の方は、お名前(ふりがな)、所属およびIEEE会員 番号(会員の場合)、を上記参加申し込み先まで Email(suwa@yc.musashi-tech.ac.jp) にて10月27日(月)までにお知らせください。参加申し込みは当日も受け付けます。 なお、受付確認のための返事は省略させて頂きます。

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