IEEE AP-S Kansai Chapter and MTT-S Kansai Chapter 合同若手技術交流会 2012

2012年 12月 15日(土) 13:00 〜 18:00
大阪大学 豊中キャンパス 基礎工学国際棟 シグマホールにて

概要
IEEE AP-S & MTT-S 関西チャプターは、関西を主たる活動の拠点とする大学や企業等の技術交流を支援することを目的として、 本年度もIEEE AP-SとMTT-S 関西チャプター合同による若手技術交流会を開催いたしました。 マイクロ波・アンテナの若手技術者を育成強化することにより、将来、関西のマイクロ波分野を繁栄させていこうという狙いのもと、 関西企業の若手技術者には研究の魅力を、学生の皆様には日頃の研究成果を披露頂きました。

参加者内訳
 参加人数 78 名
 内訳: IEEE会員 25 名 (MTT-S会員 13名、AP-S会員 8名、両方 4名)
     非会員 53 名

1.若手技術者による講演、およびパネル討論

各講師の方々は、就職セミナーや講演会ではお聞きできないような、就職のお話から会社での技術業務、 分野外からチャレンジされたお話など非常に興味深い内容をご講演下さいました。また、パネル討論では、 学生と社会人で大きく変わった点や苦境を乗り越えた方法など現役学生から途切れることなく活発に質問頂きました。 関西チャプター役員一同、微力ながら学生と企業の交流に貢献できたこと嬉しく思います。

<MTT-S KC 主催>

講演1.高出力化合物半導体デバイスの開発
講演者:倉橋 健一郎(三菱電機)



講演2.LTCCを用いたチップ多層商品の開発
講演者:田中 陽(村田製作所)



講演3.EMC設計と電磁界・回路シミュレーション
講演者:菊池 悟(パナソニック)



会場の風景


<AP-S KC 主催>
講演1.ミリ波帯アプリケーション向けアンテナの研究開発
講演者:山口 聡(三菱電機)


講演2.電子機器技術者による起業の事例〜アイディアの重要性〜
講演者:中島 勝利(ファギロジー)

<パネル討論の風景>



2.ポスターセッション

若手技術者による講演の後は、企業の方や他大学の学生に自身の研究内容を知っていただくため、 学生によるポスターセッションを行いました。 非常に将来性のある先端技術から新しいコンセプトまで多くのすばらしい研究が発表されました。 中でも、研究の将来性・ポスターの完成度・適切な質疑応答の点でひときわ優れていた発表者に ポスター賞を贈らせて頂きました。

ポスター風景



■ IEEE MTT-S Kansai Chapter ポスター賞

(授賞式は発表後の懇親会にて開催)

住友 佑馬さん (兵庫県立大学)
『CRLH線路を用いた並列リング型疎結合ラットレース回路』

技術内容、ポスターの完成度、質疑応答すべてで高い評価を受けられました

金子 卓也さん (関西大学)
『Negative Impedance Converterを用いた負性リアクタンスの生成とその応用』

技術評価が突出しており、2年連続で受賞されました

吉川 修平さん (龍谷大学)
『GaNパワーアンプの高効率化設計のための非線形デバイスモデルの研究』

学部生ですが、発表者の大半を占めた修士課程の学生を抑えての受賞でした

■ IEEE AP-S Kansai Chapter ポスター賞

久保 勇太さん (京都大学)
『車両に対するマイクロ波無線給電システムのための送電アンテナの設計』

(写真は代理で授与された友人の石川さん)
昨年はIEEE MTT-S Kansai Chapter ポスター賞を受賞されおり、これで両分野受賞となりました

懇親会風景

AP-S関西チャプターの前田先生の開会のご挨拶に始まり、 参加された学生や講演頂いた企業の方々、先生方がざっくばらんにお話され、 非常にフランクな懇親会となりました。 そして、最後はMTT-S関西チャプターでは恒例となりました 石崎Vice Chairによります一本締めで締めくくって頂きました。