2023年 第2回技術講演会 生成AIの最新技術動向と直面する課題
「生成AIの最新技術動向と直面する課題」をテーマに,渡辺太郎氏,及び加藤祐介氏を講師にお招きして講演会を開催しました.
- 日時
- 2023年12月19日(火) 15:00–17:30
- 会場
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京都工芸繊維大学 松ヶ崎キャンパス 15号館N105(WebExハイブリッド))
〒606-0951
京都府 京都市 左京区 松ヶ崎橋上町
15:10–15:55 大規模言語モデルの活用および課題
- 概要
- ChatGPTの登場以来、言語モデルなど大規模データで事前学習された基盤モデルの活用が非常に重要になっている。 本講演では、promptによる教育分野の応答生成やfine-tuningによるマルチモーダル対話を実現する手法を紹介すると同時に、hallucinationと呼ばれる、無意味な文を生成する問題に関する研究を紹介する。
- 講演者
- 渡辺 太郎 教授(奈良先端科学技術大学院大学)
- 略歴
- 1994年京都大学工学部情報工学科卒業. 1997年京都大学大学院工学研究科情報工学専攻修士課程修了. 2000年Language and Information Technologies, School of Computer Science, Carnegie Mellon University, Master of Science取得. 2004年京都大学博士(情報学). ATRおよびNTT, NICTにて研究員, また, グーグルでソフトウェアエンジニアとして勤めた後, 2020年より奈良先端科学技術大学院大学教授. 自然言語処理や機械学習, 機械翻訳の研究に従事.
16:05–16:50 Vision and Language分野の最新の研究動向
- 概要
- 近年コンピュータビジョンの分野において、CLIPに代表される大量のwebデータを事前学習した大規模言語モデルを活用して画像認識タスクの精度向上、機能拡張に取り組むVision and Languageの研究開発が盛んである. 本講演ではVision and Language 分野の近年の発展状況を概観し、当社とUC Berkeley大学の共同研究成果に触れながら最新技術の動向について紹介する.
- 講演者
- 加藤 祐介 主任技師(パナソニック ホールディングス株式会社)
- 略歴
- 2018年 京都大学数学・数理解析専攻 修士課程を修了し同年、Panasonicに入社する. 2019年にかけて動画圧縮技術H266の標準化活動に従事する. 2020年よりディープラーニングを用いた画像認識の技術開発に従事しており、 UC Berkeley大学と連携した最新AI技術の研究開発、及びその実用化に取り組んでいる.
17:00–17:30 名刺交換会+企業紹介(現地参加者のみ)
- 概要
- 京都工芸繊維大学にお越しいただいた参加者間同士での名刺交換会を実施(自由参加)。