2014年 第1回技術講演会 セキュリティの「見える化」と認証制度
「セキュリティの「見える化」と認証制度」をテーマに,大岩寛氏及び神余浩夫氏を講師にお招きして講演会を開催しました.
- 日時
- 2014年7月11日(金) 15:00–17:30
- 会場
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キャンパスプラザ京都 4階 第4講義室
600-8216
京都府 京都市 下京区東塩小路町939
15:00–16:00 ソフトウェア信頼性・セキュリティの担保と「見える化」
- 概要
- 組込みシステムなどを中心に,ソフトウェアの安全性は時には人の命をも左右する重要な役割を担うようになってきている.ソフトウェアの品質はパッと見ても分からないものであるだけに,信頼性を作り込む技術・工程と,それを人に説明することのできる証拠の確保,いわば「信頼性の見える化」が重要になっている.また近年,自動車などの組込み機器とインターネットの関わりが増えてきており,組み込みソフトウェアにおいてもセキュリティがますます重要になってきている傾向がある.ソフトウェア安全性とセキュリティをどのように考え,最終製品ユーザにとっての安心につなげることができるかを,研究者の立場から議論したい.
- 講演者
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大岩
寛
(国立研究開発法人産業技術総合研究所)
略歴
2005年3月 東京大学大学院情報理工学系研究科コンピュータ科学専攻修了.4月 産業技術総合研究所に入所,情報セキュリティ研究センターに配属.2012年にセキュアシステム研究部門 高信頼ソフトウェア研究グループ長,2013年7月から同部門 システムライフサイクル研究グループ長.
16:15–17:15 制御システムセキュリティの認証制度
- 概要
- 電力,ガス,上下水,ビルなど社会インフラシステムを支える制御システムのサイバーセキュリティ対策が急務の課題となっており,IEC/ISAは国際標準(ISA/IEC62443)の制定と,制御システム製品のセキュリティ認証制度(EDSA認証など)の立上げを急いでいる.国内では,共同研究組合制御システムセキュリティセンター(CSSC)が2012年に発足し,2014年4月からISAと同じEDSA認証制度を開始した.本講演では,制御システムセキュリティ製品認証制度について紹介する.
- 講演者
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神余
浩夫
(三菱電機株式会社)
略歴
1987年 大阪大学大学院工学研究科原子力工学修士課程修了.1987年 三菱電機中央研究所.プラント制御システム,制御ネットワーク,高信頼システム,安全システムなどの研究・開発に従事.2004年 三菱電機名古屋製作所.安全シーケンサMELSEC Safety,CC-Link Safetyの開発に従事.2011年 三菱電機先端技術総合研究所.機能安全システム,制御システムセキュリティの研究・開発に従事.ISA日本支部副支部長,IEEE会員.IECSC65/WG10委員,TUV機能安全エキスパート.