2012年 第1回技術講演会 スーパーコンピュータ「京」の仕組み
安島雄一郎氏を講師にお招きして講演会を開催しました.
- 日時
- 2012年3月14日(水) 14:00–15:30
- 会場
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メルパルク京都 5階 会議室B
600-8216
京都府 京都市 下京区東塩小路町676ー13
14:00–15:30 スーパーコンピュータ「京」の仕組み
- 概要
- 独立行政法人理化学研究所と富士通は,共同でスーパーコンピュータ「京」を開発している.「京」は圧倒的な規模・性能を誇る,世界最高性能のスーパーコンピュータである.科学技術の広範な分野において,多様な研究等への「京」の活用が期待されている.「京」の本体は巨大な超並列計算機であり,合計800台以上の筐体,8万個以上のプロセッサで構成される.「京」のプロセッサには富士通の高速,高信頼プロセッサ,SPARC64シリーズが使用される.「京」のために科学技術計算向け機能の拡張と低消費電力化が施された「SPARC64 VIIIfx」が開発された.プロセッサ間の接続は新規開発の高性能インターコネクト,「Tofu」である.Tofuインターコネクトは6次元のネットワーク・トポロジーにより,10万ノード級のスケーラビリティと高可用性を両立している.本講演ではSPARC64 VIIIfxプロセッサ,Tofuインターコネクトなど「京」のハードウェアについて,概要と仕組み(アーキテクチャ)を紹介する.さらに,将来のエクサスケールに向けた展望を述べる.
- 講演者
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安島
雄一郎
(富士通株式会社)
略歴
1997年東京大学 工学部 電気工学科を卒業.2002年 同大大学院 工学系研究科情報工学専攻博士課程を終了.博士(工学).同年 株式会社富士通研究所に入社.以来,計算機アーキテクチャ,インターコネクトアーキテクチャの研究開発に従事.2007年より富士通株式会社 次世代テクニカルコンピューティング開発本部所属.スーパーコンピュータ「京」のTofuインターコネクトを開発.情報処理学会,IEEE会員.