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お茶の水女子大学学長郷通子先生講演会(2008年3月1日)

郷通子学長 略歴

郷通子学長は、1962年にお茶の水女子大学理学部物理学科を卒業され、1967年に 名古屋大学大学院にて理学博士号を取得された。その後、3年間の米コーネル大 学への留学を経て、1973年に九州大学生物学科の助手となられた。
1989年には名古屋大学理学部生物学科教授、2003年には長浜バイオ大学 バイオサイエンス学部長に就任され、2005年4月よりお茶の水女子大学長として 活躍されている。
プライベートではお二人のお子さんをお育てになり、育児と研究を両立されてい らしたという、我々にとってすばらしいロールモデルの一つである。現在は,文部 科学省中央教育審議会委員、第20期日本学術会議会員、2007年より総合科学技術会 議議員を勤められ、幅広い活動をされている。

ご講演

ご講演の冒頭では、まず郷先生ご自身のキャリア年表が紹介され、常に10年先を 考えることの重要性とともに、女性研究者にとって子育ての期間 (子供が小学 校1年生になるまでの期間)を乗り越えることが大きな課題であり、この時期を 乗り越えれば、それまでに蓄えていた力を活用して大きく羽ばたくことができる。 だからこそ、この子育て期間を支援する施策を充実させていくことが必要である、 とのお考えを伺った。
そのお考えを裏付けるかのような具体的なご経験(子育て中に、生命化学分野で モジュールを発見するという大きな業績をあげられ、ノーベル化学賞受賞のギル バート博士を始めとする海外の著名な研究者から高く評価された)が述べられ、 グローバルに評価されたことで助手から教授への大抜擢の道が拓けたとのお話を 伺うことができた。
現在は研究活動に加え、ご自身の経験を元に、さまざまな女性研究者支援の施策 を実行されており、お茶の水女子大学長としてだけでなく、各種議員としての公 的なお立場としてのご活躍も目覚しい。
女性研究者としてキャリアをアップしていくにあたっての人との出会いの、努力 を惜しまずに研究を進めていく姿勢、グローバルにチャレンジしていくことの重 要性についてご自身の言葉で熱く語っていただき、聴講者は郷学長の話に引き込 まれたひと時であった。
聴講者からは、「とても具体的で共感できた。モチベーションが上がった」、 「チャレンジする勇気を与えていただけた」、「非常に感銘した」などの感想が 数多く寄せられ、大好評を博した講演であった。

英語での講演報告

Prof. Go talks Prof. Go Big audience All together at the party afterwards